<反射(その4)>
http://www.microwaves101.com/encyclopedia/sparameters.cfm
図 1
図 1の様に回路網に対して左から入力される信号と出て行く信号、また右側にも入力される信号と出て行く信号が定義されています。つまり、右側も左側も進行波と反射波を考えているという事になります。
(注:図でa1とb1は別の端子に成っていますが実際は一つの信号線です。入力される信号と出てくる信号を区別するために2本に分かれているだけです)
私がSパラメータ(以下Sパラ)に出会ったのはHP(Hewlett Packard)のネットワークアナライザーに触ったときでした。高価な測定器だったので、めったに触ることが出来成ったのですが、どうしても満足いく特性が得られず“Sパラを測定してみろ”と先輩に言われて恐る恐る触ったのがきっかけでした。
横軸が周波数になっている測定器との始めての出会いでした。
SパラのSはScattering(散乱)からきています。
何が散乱しているのかと言うと・・・
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org 『Sパラメータ』)に依れば、
と書いてあり、散乱行列と言うのを使うので、Sパラと呼ぶのだと分かります。
正直いうとSパラは私にはまだ分からないことの方が多いです。
SPICEでは電圧や電流を扱うことに慣れているのですが、なかなか電力の方向まで扱うことが少ないため、イメージがつかみにくい事が原因ではないかと思います。
そこでSPICEでSパラを扱うことが出来る回路を紹介したいと思います。
図 2
上の回路は端子PORTに接続された回路網のS11を計算して端子S11に出力してくれる回路です。
回路網で発生している電圧(端子PORTの電圧)を依存電源E0で検出し、信号源インピーダンスR0で発生している電圧を依存電源E1で検出して、前者の電圧から引いているだけです。
図 3
今まで使っていた伝送路のS11を計算してみましょう。終端抵抗の値Rtmは50Ωです。
図 4
低周波ではS11は低い値を保っています(つまり、反射が少ない)が、高周波に成ると
終端抵抗と並列に入っているコンデンサC0(10pF)の影響でS11が増加します。
図 1から
と表されます。もし、a2=0ならば(つまり、回路網の右側から電力が入力されない時)

コメントする